*工房訪問記もご覧ください。 | スイスの老舗エレキギター工房Soultool Customized Guitarsはチューリッヒ近郊の村、ブチコンにあります。 高級腕時計に代表される精緻な製品が多いことで知られるスイスですが、Soultoolのギターはその期待を裏切りません。全工程はルシアーであるイーゴン・ラウシャー一人の作業で行われ、細かいチェックを入れながら精密かつ入念に仕上げられていきます。 木材やパーツの選択のよさだけではなく、楽器の音色と操作性を向上させる独自の工法がとられています。 Soultool Customized Guitar(以下Soultool) はEgon Rauscher氏によって1998年にスタートしました。大工・木工職人の家に生まれたイーゴン氏は幼い頃から木と音楽に親しみ、自らも木工の技術を学んできた「木のスペシャリスト」です。 木工のために必要なもののそろった工房と自然豊かで静かな環境という楽器製作には恵まれた環境の下、厳選された木材とパーツを用い、オーダーしたプレーヤーにあわせて一本一本時間をかけて製作しています。また、欧州圏の多くのギタービルダーが彼のアドヴァイスを求め、後進からの信頼も厚いです。 「Simple, Useful, Biggest Tone(シンプルで、実用的で、最高のトーン)」という信条から、一見オーソドックスなデザインながら独自のアイデアが活かされており、特にネックとジョイント、フレッティングには他のギターにはない操作性と仕上がりの良さがあります。 Soultoolでは Venus、Laguz、Laguz Jr.の3つのボディーシェイプをもとにお客様のご希望の仕様で製作します。 Soultoolの楽器は必ずやあなたの「感情を表現する道具=Soultool」として音楽表現の力強い助けとなります。 |
Soultool Bolt On Joint System 一見、1ボルトでネックとボディーをつないでいるように見えますが、実際には3ボルトでつないでいます。ネックヒール部の大きなボルトの下の金属パネルの下には2本のボルトがネックの端に向かって斜めに刺さっています。ネックは端がネックジョイントのボディーエンド方向への深さよりも若干短く(足りなくなるように)作られていて、金属パネル下の2本のボルトによってネックをボディーに引きつける力を加えることでネックの端とネックジョイントがあらかじめつくられていたネック端とネックジョイントの隙間を閉じてぴったりくっつけられます。その後にネックヒール部のボルトで完全にネックとボディーを固定します。早いアタックと優れたサステインというボルトオンネックとセットネックの長所を両立しています。 2 zone Fretting Soultool以降、欧州のルシアーの間でたびたび見られるようになった、サイズの異なるフレットを混ぜて指板に打つフレッティングが採用されています。2zoneもしくは3zoneと呼ばれる2種類か3種類のフレットを指板のポジションごとに変えて打つことで、よりローアクションな弦高設定や運指のしやすさを可能にしています。 | |
Laguz |
Laguzはセットネックとカーブド・トップを持つモデルです。 独自のネックジョイント方式はネックエンドとボディーの接地面積が広く、楽器全体の一体感を高めています。 ハイポジションとローポジションで2種類のフレットを採用した「2zone fretting」はデタッチャブルネックのモデルと同じです。 今回入荷したモデルは最上位機種のLaguz Customです。 ボディーはトップに1ピースのカーリーメイプル、バックに1ピースのブラジリアン・セドロ、同じくブラジリアン・セドロのネックにオヴァンコール指板というゴージャスな木材の構成になっています。 P.U.はドイツHaeussel社の1959カスタムセットを採用しています。 電装系も本機のために開発されたワイアリングになっており、リアパネル内のミニスイッチでキャパシターの選択とトレブルブーストのON/OFF、トーンポットのPush/Pushスイッチでコイルタップが可能になっています。 シンプルな操作性と豊かなトーンバリエーションを備えています。 極上の材と確かな造りから生まれるトーンは広いダイナミクスレンジを備え、みずみずしくハーモニックです。 クリーントーンよし、ハードなディスーションでもよしの弾き手を選ばない楽器です。 店頭での試奏も可能ですので、是非お試し下さい! ※店頭でもご購入いただけます。 【Specifications】 Model: Laugh Custom Body: 1P Curly maple top, 1P Brazilian cedro back Neck: Brazilian cedro Fretboard: Ovangkol, 24F, 2zone P.U.: Haeussel Pickups/1959 set Bridge: ABM Finish: Highgross, Tesouro do Mar Control: 1V, 1T/Coil Tap, 3way P.U. selector, inside mini switches for capacitor select and treble boost on/off |
Laguz The Jr. | Laguz The Jr.はカスタムオプションを絞った、シリーズ中最もシンプルなギターというコンセプトで作られました。 ボディとネック材は上質なコリーナ、指板材はパーフェロー、ピックアップにSoultoolと同じくスイスのGoodTonePickups社のP-90、フィックスドブリッジを採用した仕様です。 Soultoolの他のモデルと同様にステンレスフレットによる2ゾーン・フレッティングが採用されており、定評のあるネックカーブと相まって操作性はストレスがありません。 ボディートップは導管を埋めたソリッドカラーもしくはシースルーカラーのサテンフィニッシュで仕上げており、ポップなルックスはステージ映えすること間違いなしです。 シンプルだからこそ、他社製品との違いがわかるギターです。 基本仕様 Body: Korina, Neck: Korina, Fretboard: PauFerro, 22F, 2zone, P.U.: GoodTone Pickups/P-90 set Bridge: ABM, Finish: Satin, Control: 1V, 1T, 3way P.U. selector |
Venus | VenusはSoultoolが創業以来作り続けてきたボルトオンネックモデルを総括したモデルです。 その魅力は曲線美を持つエレガントなルックスそのままの構えた時のフィット感抜群の演奏性と、プレーヤーのタッチを忠実に再現するピュアなトーンにあります。 VenusはSoultoolオリジナルのネックジョイント方式、ハイポジションとローポジションでフレットサイズが異なる2ゾーン・フレッティング、両縁に足切り加工を施したフレットにより、ストレスのない演奏性を実現しています。 Soutoolのネックはセットネックのモデルを除いて、「ヘッドストックプラス」と呼ぶ、いわゆるスカーフネックジョイントを採用していますが、これは高い加工精度で作ることでネックの耐久性を高めると同時にサステインに大きな影響を与えてトーンを構成する重要な要素となっています。塗装もヘッドストックとネック部分で塗り分けられています。 基本仕様 Body: Alder Neck: Flamed Maple / C to D shape/ 2-Way Trussrod/ Headstock+ Fretboard: PauFerrol, 25.5” Scale / 2-Zone-Fretting (Fret 1 to 7 1.4mm / Fret 8 to 24 1.3mm) / Softsteel Frets, 24 frets Electric: Hot Bridge, Big Mag Neck&Middle (Häussel, Germany) Controls: V & T / 5-WayToggle / Tone-pot with Treblebreed Bridge: Tremking Hardware: “TUSQ” Saddle (GraphTech) / Schaller Locking Tuners Finish: Body High gloss / Neck Oil & Wax finish, |