ベルリン近郊のルシアーFrank Deimel(フランク・ダイメル)はティーンエイジャーの頃からギター製作を始め、1998年からベルリンで職業としてのギター製作を開始し、2007年からは絵画を中心としたアーティストである、Kora
Junger(コーラ・ユンガー)と共同制作するようになって現在に至ります。 弊社とDeimel Guitarworksとの出会いは彼らが現在の代表的なモデルであるFirestar(ファイアースター)とDoublestar(ダブルスター)を発表した2012年に遡ります。 クラシックカーとも共通する色合いやレトロなデザインがヴィンテージギターに共通する印象を漂わせながらも、現代的な演奏技巧に対応出来る仕様と、弾き手のイマジネーションを刺激する個性的なトーンを持っています。この音の虜になるプレーヤーは少なくないはずです! *工房訪問記もご覧ください。 |
Firestar |
Deimel Firestarはクリエイティブで現代的なギターミュージックのための "New Classic Tool (古くも新しい道具)"として生み出されました。 オフセットウエストと呼ばれるデザインはその美しさと快適な演奏性で今日、多くの人に愛されています。 ルシアー・Frank Deimel(フランク・ダイメル)は彼自身がデザインしたオフセットウェストのボディーシェイプを"Firestar(ファイアスター)"と名付け、ダイメルギターワークスの代表的なモデルとしてヨーロッパ以外でもユーザーを増やしています。 トラディショナルなデザインをもとに新たなデザインを作り上げることをフランクはハイブリッドとは呼ばず、進化と呼んでいます。 わずかに角度のついたリバースデザインのヘッドストックは一般的なノンリバース6連ペグのヘッドストックや3対3のヘッドストックよりも低音弦が延長して張られることでユニークな倍音成分を持ち、Firesatrの個性的なトーンに貢献しています。 Firestarは旧来のオフセットウエストデザインの楽器よりも21フレットまで快適にアクセスでき、立奏でも座奏でも完璧な位置に楽器が来るようにアレンジしたデザインになっています。 ヴォリュームやトーンなどのコントロール類は激しいコードストロークの邪魔にならず、しかしアクセスしやすい位置にレイアウトされています。 トラスロッド調整口はネックエンド側面にあり、ネックを外すことなくアクセスできます。 ピックアップは1台1台の楽器の個性とプレーヤーのニーズに合わせて、Deimelオリジナルの他にCurtis Novak、TV Jones、Lollerの物を採用しています。 多くのFirestarに標準採用しているミニスイッチは、ボディーの鳴りをコンタクトマイクで拾ってトーンバリエーションを与えるビルトイン・ピエゾP.U.のON/OFF、マグネチックP.U.のシリーズ/パラレル切替、低い周波数帯をカットすることでよりトゥワンギーなトーンを得るサーフ・スイッチのON/OFFです。 *過去の製作例はこちらのリンクから。 |
Bluestar |
Bluestarは現在のラインナップでは最新のモデルですが、その始まりはフィンランドのセッションプレーヤーKalle Kalimaのために製作したギターにさかのぼります。Firestarと比べて、より丸みを帯びた幅広のオフセットウエストデザインのボディーはよりオールドファッションでラグジュアリーな雰囲気を持っています。ネックジョイントはネットネック。ボディー内部に空洞を設けたセミホロー構造を基本とし、メイプル・トップ&マホガニー・バックのように異なる木材を組み合わせたラミネート・ボディーやサウンドホールも採用できます。ボルトオン・ネックやソリッドボディー仕様にもできます。 サーモトリートメントした木材の備蓄は豊富で、これまでの製作実績からはアルペンスプルースやモビンギを使った個体が好評で人気があります。 ボディーの面積の広さを活かしてアナログシンセサイザーモジュールなどの複雑なエレクトロニクスを内蔵することもできます。 他のモデルと同じく角度のついたヘッドストックですが、デザインはノンリバースまたはリバースの6連ペグ、3対3のペグレイアウトの3つから選べます。 ピックガードの有無やP.U.の種類と組み合わせ、ブリッジの種類などカスタムオプションは多岐にわたりますが、このモデルのトーンの基準となる仕様はマホガニーのセットネック、スプルース・トップ&マホガニー・バックのセミホロー・ボディー、フローティングトレモロユニットです。 P.U.についてはサンダーバードタイプのカバーの中にハムバッキングP.U.を収めたDeimel Blendbuckerがお勧めです。このP.U.はP-90タイプのシングルコイルに追加のブレンド用マグネットをもたせることで、ボディートップに配したブレンドポットを使って完全なシングルコイルサウンドから伝統的なハムバッカーサウンドまで無段階で変化させることができます。 *過去の製作例はこちらのリンクから。 |
Doublestar Rawtone/Boltone |
Doublestarは左右対称でダブルカッタウェイのボディーデザインのモデルです。 Deimel Guitarworks創設以前からカスタムメイドギターを数多く手がけてきたルシアー、フランク・ダイメルはこのモデルを開発するにあたって、古典的な「ヴィンテージライク」と呼ばれる雰囲気とエレキギターという楽器を象徴する2大ブランドのエッセンスをテーマにしました。 それらのヴィンテージギターのもっともよく知られた特徴を融合・発展させて生まれた、新しくもあり、馴染み深いモデルです。 ボディーデザインは所謂、LP Jr.スタイルでボディーバックにはF社Sタイプのようにボディーコンターを施すことで快適な演奏性を実現しています。角度付きの3対3ペグレイアウトのヘッドストックを持つネックはロングスケールの22フレット仕様です。 カスタムオプションは多岐にわたりますが、このモデルのトーンの基準となる仕様はロングスケールネックとストリングスルー・ボディータイプのブリッジ、リップスティックタイプのネックP.U.とP-90タイプのブリッジP.U.です。 ロングスケールネックとを採用することでストリングスルー・ボディータイプのブリッジを採用することで、よりタイトな低音域とピッキングに対する独特なレスポンスを実現しています。 ネックジョイントは2つの選択肢があり、これによってネックとボディーの木材の選択肢が変わってきます。「Raw Tone」は、マホガニー材のセットネック構造でメイプル・トップ&マホガニー・バックのボディとして設計されています。「Boltone」は、メイプル材のボルトオンネック構造で1ピースのアルダーまたはアッシュボディとして設計されています。 様々なP.U.コンビネーションでも正確な抵抗値を得るために、ボリュームポットとトーンポットにはステラトーン社の500/250k タンデムポットを採用しています。 「弦と木材とコイルの生々しい音」を楽しめるシンプルで味わい深いギターです。 *過去の製作例はこちらのリンクから。 |
Singlestar Rawtone/Boltone |
Singlestarはこれまで製作したDoublestarの中でもリクエストの多かったバリエーションモデルをレギュラー化したモデルです。 その名の通りシングルカッタウェイのボディーデザインのモデルです。 シングルカッタウェイにすることで低音域のトーンは太さが増し、全ての弦のサステインも長く変化しました。 ネックジョイントは2つの選択肢があり、これによってネックとボディーの木材の選択肢が変わってきます。「Raw Tone」は、マホガニー材のセットネック構造でメイプル・トップ&マホガニー・バックのボディとして設計されています。ボディートップはカーヴドトップとフラットトップが選べます。 「Boltone」は、メイプル材のボルトオンネック構造で1ピースのアルダーまたはアッシュボディとして設計されています。ボディートップはフラットトップです。 様々なP.U.コンビネーションでも正確な抵抗値を得るために、ボリュームポットとトーンポットにはステラトーン社の500/250k タンデムポットを採用しています。 カスタムオプションは多岐にわたりますが、このモデルのトーンの基準となる仕様はロングスケールネックとチューンOマチック&ストップテールピースタイプのブリッジ、P-90もしくはハムバッキングP.U.です。 Deimel Guitarwoksのラインナップの中で最もトラディショナルな雰囲気を持ちながらも、Deimel Guitarworksならではの音と個性、技を感じられる逸品です。 *過去の製作例はこちらのリンクから。 |
Firestar Ellipse | モデル名の”Ellipse”とは楕円形を意味します。 名前の由来となった楕円形のアクリルガラスピックガードがデザイン上の大きな特徴であり、通常のFirestarの60 年代的なルックスを70年代的なモダニズムに変えたDeimel Guitarworksの魅力あふれるモデルです。 多彩なオプションにより多機能で多彩な音色を追求できるスタンダードなFirestarとは異なり、Ellipseでは必要な要素を最小限に抑えることで、50 年代のF社ブラックガードと 50 年代のG社ジュニアのクラシックなトーンとDeimel Guitarworksのトレードマークである新しいオフセットデザインがミックスされています。Firestarの標準仕様よりも「トゥワンギーなトーン」が特徴であり、魅力です。 このモデルのトーンの基準となる仕様はメイプルのボルトオンネックに軽量で明るい響きを持つスワンプアッシュボディー、P.U.はDeimel GuitarworksオリジナルのP-90タイプ、ブリッジはヴィブラトーントレモロユニットもしくは3サドルのハーフテレブリッジです。 ヴィブラトーンブリッジはTスタイルの3サドルを採用したシンクロナイズドトレモロです。 3サドルならではのトゥワンギーなトーンとシンクロナイズドトレモロの軽やかなヴィブラートを両立しています。 ハンドワウンドのDeimelオリジナルP90はコイルタップできる仕様になっています。 ピックアップからの信号はCTS ポットとドイツTAD社製Mojoroneオイルキャパシターを経てピュアな状態で出力されます。 フィニッシュは非常にシルキーで滑らかな質感のマットフィニッシュを標準採用しています。色はアッシュの木目が映えるセミトランスペアレント・メタリックカラーです。クリアマットに部分的に混ぜたメタリックカラーを使用することで、スワンプアッシュの木目が輝き、透けて見えるようになります。 シンプルな仕様に高い演奏性と最大限の楽しさを追求したハードコアなギターがFirestar Ellipseです。 *過去の製作例はこちらのリンクから。 |
Firestar Bass | Firesta BassはDeimel Guitarworksの代表機種Firestarの兄弟として生まれました。 Firestarと同じく、トラディショナルなデザインと現代的な演奏性・機能性、新たな創造性をコンセプトにしています。 1ピースのハードロックメイプルを用いたロングスケールのネックは、わずかに角度のついたリバースデザインのヘッドストックを備えることでストリングリテイナーを排したシンプルなデザインを実現するとともに個性的なトーンに貢献しています。 ネックシェイプはベーシストにはお馴染みの'62PB型、'64JB型、'64TB型を標準としています。指板はパーフェローが標準仕様です。 ネックはボディーに深く差し込まれた6ボルトオンジョイントにより、アタックの早さと良質なサステインを実現しています。 最終フレットまで快適にアクセスできるオフセットデザインのボディーはコンター加工により、立奏でも座奏でも完璧な位置に楽器が来るようにアレンジしています。 ボディー材は多くの場合、1ピースのイエローポプラを用いていますが、アッシュやアルダーも選択できます。 ブリッジとチューナーにはHipshot製を採用し、弦はボディー裏通しで張られます。トレモロユニット搭載も可能です。 ピックアップはリクエストにより、1~3個のLollar製Thunderbirdタイプの他、ジャズマスター風の外観に様々なコイルスプリット機能を持つDeimelオリジナルのThunderbuckerもご用意しています。ピックアップセレクターは3wayトグルスイッチが標準です。 多くのFirestaBassrに標準採用しているミニスイッチは、ボディーの鳴りをコンタクトマイクで拾ってトーンバリエーションを与えるビルトイン・ピエゾP.U.のON/OFF、低い周波数帯をカットすることでよりトゥワンギーなトーンを得るサーフ・スイッチのON/OFFです。3ピックアップ仕様ではセンターP.U.のON/OFFスイッチが付き、センターP.U.がOFFのときは3wayピックアップセレクターでネックP.U.、ネックP.U.とブリッジP.U.の直列、ブリッジP.U.を選択できます。センターP.U.がONのときは3wayピックアップセレクターでネックP.UとセンターP.U.の直列.、全てのP.U.の直列、センターP.U.とブリッジP.U.の直列を選択できます。 オーソドックスなPスタイルやJスタイルとは異なるオルタナティブなヴィンテージフィーリングを持つ音に現代的なプレイヤビリティーと、その先を行くクリエイティビティを備えた新しいベースギターです。 *過去の製作例はこちらのリンクから。 |
Pick Up LesLee | 遊び心あふれるユニークな機能をカスタムオプションに持っているDeimel Guitarworksですが、U.S.パテント取得のオリジナル回路である"Pickup
LesLee"を採用することも可能です。これは2つのP.U.の切替を電気的に連続して行うことでレスリースピーカーのようなロータリー効果を得られる内蔵回路です。ロータリー効果の速さと強さはボディートップにコントローラーを配することで設定可能です。その効果は一般的なエフェクトペダルやラックエフェクターとは異なるアナログな現象によって得られるものであり、非常にオーガニックで立体的なトーンです。 *過去の製作例はこちらのリンクから。 |